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Introduction

Robert_E_Howard

「エピック・メタルとは、叙事詩的なヘヴィメタルの総称であり、主に大仰かつ劇的でヒロイックな音楽性を示す言葉である」 [More stats] 

 ──Cosman Bradley


◆新着情報 News Topics
[Reviews]
VALKYRIE 「Deeds of Prowess」
WRATHBLADE 「Into the Netherworld's Realm」
VIRGIN STEELE 「Nocturnes of Hellfire & Damnation」
[Release]
Jack Starr’s Burning Starr 「Stand Your Ground」
Cirith Ungol 「King Of The Dead」
Manilla Road 「To Kill a King」

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As the Gods Command



Country: Italy
Type: Full-length
Release: 2010
Reviews: 82%
Genre: Epic Metal


イタリア発祥、NWOMEMの一派、アイシー・スティールの2010年発表の2nd。




イタリアから様々なエピック・メタル・バンドが登場する今日、ドゥームソード(DOOMSWORD)やヴォータン(WOTAN)などと並び、トラディショナルなエピック・メタルを追求する一派にこのアイシー・スティールも数えられる。第一作『Icy Steel』(2007)では、アメリカのマニラ・ロードやスルー・フィグに影響を受けた重厚なエピック・メタルを作り上げた。アイシー・スティールの持つサウンドが、ちょうどこの頃のエピカルなリスナーのニーズと一致していたため、『Icy Steel』は一部のマニアたちによって高く評価された。北欧神話や叙事詩的な戦争をテーマにした第一作目の歌詞の世界観に言及してみても、それらはエピック・メタル・シーンで長く追求されてきた不変の題材に他ならなかった。



前作と同様にドイツの「Pure Steel Records」からアイシー・スティールの第2作『As the Gods Command』は発表され、地下のマニアたちの元へと配送された。アイシー・スティールに対してファンが期待していたのは、メロディック・パワー・メタルやシンフォニック・メタルなどの分野とは一線を画すクラシックなエピック・メタル作品であり、本作の内容は見事その願望を叶えるに至った。地を穿つ大蛇の如き重厚なサウンドと、炸裂感のあるギター・リフを持つ『As the Gods Command』は、前作以上にマノウォーからの影響を顕著に示し、存在感を放つステファノ・ガレアーノ(Stefano Galeano:vo)の歌唱がエリック・アダムスに接近している。伝統的なエピック・メタルの手法の一つに大作主義があるように、本作でもその手法が踏襲されている。これらの要素は、明確にギリシアのバトルロア(BATTLEROAR)などの作品とも比べることができる。"Fallen Heroes"はおよそ9分、タイトル・トラックである"As the Gods Command"は総計でおよそ10分を超える意欲的な大作である。気が短いリスナーは『As the Gods Command』の内容に対し懐疑的であろうが、冗長なドラマ性はエピック・メタル故であると、恐らく熱心なマニアたちは反論するに違いない。



1. Impetuos Fire
エリック・アダムスを彷彿とさせるステファノ・ガレアーノの歌唱が印象的な楽曲。サウンドはオーセンティックなエピック・メタルに忠実。
2. The Persistance of Time
およそ6分に及ぶインストゥルメンタル。
3. The Holy Sun
およそ7分に及ぶ大作。アグレッシブなサウンドがメロディックに展開。タイトなギター・ワークには一切容赦がない。
4. Out of your Time
メロウな旋律がやがて大仰なドラマを描く。ヴォーカル・ラインは勇ましさを極め、終盤ではエピカルなリード・ギターが雰囲気を盛り上げる。
5. Mjöllnir
雷神トールの槌をタイトルに冠した楽曲。ツイン・リードを主軸にして雄大な英雄詩が展開。
6. Fallen Heroes
およそ9分に及ぶ大作。うねるような勇壮なギター・ワークが特徴的であり、ヒロイズムを強調したアレンジが特に耳を惹きつける。本作を代表する長大な名曲。
7. Fly without Wings
8. As the Gods Command (Pt. 1)
タイトル・トラック。アイシー・スティールの持てる技術を集約した大作。マノウォーにも通じる大仰な歌唱、唸りを上げるヒロイックなギター・メロディが炸裂する。
9. As the Gods Command (Pt. 2)
10. The Hymn of the Brave
11. The Commander
12. There Was Once a Weeping Willow


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Icy Steel



Country: Italy
Type: Full-length
Release: 2007
Reviews: 79%
Genre: Epic Metal


イタリアの正統派エピック・メタル、アイシー・スティールの2007年発表の1st。


その荒涼とした名がノスタルジックな情景を思い起こさせるように、イタリアのアイシー・スティールのサウンドもまた、何処か北欧的な陰鬱さに包み込まれている。ドイツの「Pure Steel Records」から2007年に発表された第一作『Icy Steel』ですら、アルバム・ジャケットが強烈に北欧の幻想的世界観を連想させる力を持っていたために、エピック・メタルのファンは迷うことなく本作の趣旨を理解することができた。暗い空から雪が降るように、真新しいエピック・メタル作品がこのように届けられたのである。凍てついた環境が哀愁の旋律を奏でることを強制するかのように、『Icy Steel』で描かれているのは叙事詩的なテーマであり、恰も広大な雪原で展開する戦いである。背景にエピック・メタルの始祖、アメリカのマニラ・ロードの影響が隠されているのは顕著だ。しかし、アイシー・スティールは、初期の攻撃的であったマニラ・ロードを参考にはせず、一部の薄暗い森の奥地に潜んでいるヴァイキング・メタルに接近するような、ゆったりとしたドラマを描くことを得意としている。明白にエピック・メタルに属するアイシー・スティールのサウンドは、重厚なヘヴィネスが支配し、英雄詩の結末が劇的に盛り上がるように、要所に極めて印象的なメロディを配している。一人の人間が自由な時間を持ち、尚且つ雄大な叙事詩的ドラマに浸りたいと望むなら、その僅かな幻想のために、アイシー・スティールの『Icy Steel』は極北のオーロラの如き神秘的な光景を描き出し、暗い一室を眩い閃光で照らすかのようにして、あなたの眼前で輝くはずだ。



1. Riding to the Battle
壮大なオープニング。
2. Me, River
イントロダクションに続く名曲。ヒロイックなリード・ギターが徐々にドラマ性を高めていき、ミドル・テンポの中に劇的な緩急を描く。終盤における哀愁のメロディの使用はファンには堪らない。
3. The Man Without End
オーセンティックなエピック・メタルを継承した重厚な一曲。変則的な展開を持ち、一部ではヒロイックなムードを醸し出す。
4. Spatial Dinasty
5. Wind of War
6. Valley of the Dragon
徐々にドラマ性を高めていくエピカルな楽曲。メタリックなリフがヘヴィに絡む。中間部には静寂パートも有する。
7. Secret of Rune
バラード調のエピック・メタル。北欧に通じる叙情的なムードも感じさせる。ツイン・リードのメロディは非常に臭い。
8. I See Steel
9. Corrupted King
10. Pandemonic Ride (The Last March)


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