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「SOLEMNITY(ソレムニティ) 」カテゴリ記事一覧


SOLEMNITY 「Kings of Dreams」

Kings of Dreams



Country: Germany
Type: Full-length
Release: 2003
Reviews: 78%
Genre: Epic Power Metal


ドイツのエピック・パワー・メタル、ソレムニティの2003年発表の2nd。


エピックメタルにとって明るいドイツの土地で純粋培養されたソレムニティのサウンドは、恐らく酷く薄暗い地下で一部のマニアによって絶賛された。第一作『Reign In Hell』(2001)は音楽市場に安心して出荷できる基本水準に達してはいなかったものの、ソレムニティの目標とする幻想的な世界観の限りない魅力は捨て難かった。

第2作『Kings of Dreams』でも強烈に古い時代のヒロイック・ファンタジーを彷彿とさせるソレムニティのアルバム・ジャケットは、本作の内容と全く異なっていない故にマニアは安心して手を出せる。前作で披露されたスピーディなサウンドはそのままに、より重厚感とヒロイックなメロディを研ぎ澄ました本作は、ソレムニティの追求するファンタジックな世界により接近した作品と言って良いであろう。
未だにソレムニティが地下の薄暗いサウンドから脱することはないが、このように継続して、また一貫性を持って作品を作る様には敬服する。男に信念が必要なように、エピックメタルには揺るぎない志が必要である。



1. Fire In Mainstreamland (Open Fire Part II)
ヒロイックなメロディがヘヴィに展開されるエピックメタル。スピード感に溢れ、コーラスは無骨ながらも勇壮に聴かせる。
2. Kill The Majesty
ヘヴィかつメタリックなリフで攻め入る正統派ナンバー。サビのメロディは以外にもキャッチーである。
3. The Ninth Gate
哀愁のあるメロディを奏でるダイナミックなエピックメタル。楽曲にはヒロイック・ファンタジー特有の妖艶な雰囲気が漂う。戦士的なシンガロング・パートも配し、仕上がりは非常にドラマティック。
4. King Of Dreams
幻想的なイントロダクションから始まりスピーディに展開していく大作。シリアスなリフは高いドラマ性を醸し出しているが、不安定なヴォーカルが完成度を著しく低下させている。中間部には静のパートも盛り込む。
5. Vampire´s Dance
9分に及ぶ大作。ヘヴィかつダークなヒロイズムに溢れた楽曲であり、ソレムニティが目標とする世界観を惜しみなく表現する。なおイタリアの伝説的なカルト・ホラーメタルバンド、デスエスエス(DEATH SS)のヴォーカルSteve Sylvesterをゲストに迎えている。これは余りにも斬新なコラボである。
6. Spirits Of The Dead
マニラ・ロードのカヴァー。カヴァーの選曲もエピックメタルバンドらしい。
7. In Dubio Pro Sathanas
バーバリックなリフで暴れ狂う楽曲。これはアルバム・ジャケットのままの世界観である。
8. Heart Of A Raven
重厚な大作。作りは荒いが、ソレムニティの持つヒロイックな手法のすべてを結集させている。しかし、それでもなお世界的なヘヴィメタルバンドとの完成度の差は歴然である。エピックメタルバンドは無闇に他のバンドと比べてはいけない。


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SOLEMNITY 「Reign In Hell」

Reign in Hell



Country: Germany
Type: Full-length
Release: 2001
Reviews: 70%
Genre: Epic Power Metal


ドイツのエピック・パワー・メタル、ソレムニティの2001年発表の1st。


エピックメタルの始祖マノウォーを正統継承するヒロイックなエピックメタルバンドは今や世界中に分布し、特にドイツでは数多くのフォロワーが生まれた。その代表格とも言えるのがドイツのマジェスティ(MAJESTY)であり、ヒロイックかつスピーディなエピック・パワーメタルを演奏することで知られるこのバンドは、アンダーグラウンド・シーンで頭角を現すや否や瞬く間に有名となった。しかしエピックメタルに対して活発な行動を見せるドイツにおいて、マノウォーを敬愛し踏襲しようとするバンドは当然の如くマジェスティだけには止まらなかった。

ここに我々が紹介するソレムニティも歴としたマノウォーの継承者であり、ヒロイックなサウンドをエピカルなヘヴィメタルで表現することを標榜しているバンドの一つである。マノウォーの世界観に必要不可欠なハワードの『コナン』を痛烈に彷彿とさせる、ソレムニティの第一作『Reign In Hell』に描かれた幻想的なカヴァー・アートからもその堅実な意志は十分に漂ってくる。
ドイツのエピックメタルの特徴として、ただ伝統的なサウンドを模倣するわけではなく、非常にスピーディな楽曲として生まれ変わっていることは大きな利点だ。ソレムニティの楽曲も同様、ヘヴィかつスピーディなリフで構築され、エピックメタルにおける高揚感を強烈に誘ってくる。ヴォーカルが未熟な点は残念としか言いようがないが、こういったバンドの掲げる高い理想を我々は称賛する。そしていつの日にか、イタリアのドミネのようにフォロワーはオリジナルに打ち勝つのである。



1. Solemnity
2. Open Fire
高速のエピック・パワーメタル。スピーディな楽曲が聴き手の高揚感を煽るように、勇壮さは突出している。
3. Reign in Hell
スピーディなリフがスリリングに繰り出される佳曲。サウンドはヘヴィかつメタリックなものであり、伝統的なエピックメタルを彷彿とさせる。泥臭い漢らしさが滲み出ている点も高評価に値しよう。
4. Chalice of Blood
哀愁に満ちたメロディが印象的なエピックメタル。荒々しいパートも盛り込み、緩急もあるサウンドはドラマ性が非常に高い。ヒロイックなムードも素晴らしい。
5. Blood Will Prevail
バーバリックな雰囲気を醸し出す楽曲。攻撃的なリフが縦横無尽に荒れ狂う。しかし大仰な歌唱を披露しようとしているヴォーカルが上手く馴染んでいない。
6. Ritual of the Beast
楽曲はスピーディで大変好感が持てるが、ドイツのこの手のバンドは楽曲が後半になるにつれ金太郎飴状態になってしまうのが残念でならない。後半のエピカルなコーラスは新鮮で良い。
7. Axekiller
イントロ部分では不気味なメロディを大仰に聴かせる。当然の如く、本曲もスピード感に溢れている。
8. Walpurgis Night
ワイルドなリフがスピーディに奏でられる。随所にヒロイックなリードメロディを盛り込むなどの工夫も見られる。ラストの楽曲だけに展開は大仰だ。


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