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Introduction

Robert_E_Howard

「エピック・メタルとは、叙事詩的なヘヴィメタルの総称であり、主に大仰かつ劇的でヒロイックな音楽性を示す言葉である」 [More stats] 

 ──Cosman Bradley


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Jack Starr’s Burning Starr 「Stand Your Ground」
Cirith Ungol 「King Of The Dead」
Manilla Road 「To Kill a King」

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The Almighty



Country: Italy
Type: Full-length
Release: 2002
Reviews: 83%
Genre: Epic Power Metal


ヘイムダールの2002年発表の3rd。


イタリアのヘイムダールの第3作『The Almighty』は前作『The Temple Of Thiel』(1999)からおよそ3年ぶりの新作であり、いくつかの変化とともにエピックメタル界へと帰還を果たしている。本作では以前から問題視されていたヴォーカルが交代し、新しくGiacomo Mercaldo(vo)が加入した。これによりサウンドに漢らしさが宿り、シンフォニック・エピックから正統派エピックメタルへと変わりつつある方向性を誇示している。未だにメロディック・パワーメタル的な雰囲気は残るものの、ヘイムダールはその利点を残して前へと進むことを選択したようだ。ヘイムダールの変化は良い方向へと働いたといえよう。これがエピックメタルバンドとしての本当の始まりであり、ヘイムダールはレコード会社に使い捨てられるバンドではなかったのだ。ヘイムダールに期待を抱いてきた従来のファンは完成度が大幅に増した本作の楽曲に満足するであろうし、エピックメタルは決して駄作ばかりではないことをヘヴィメタル・シーンにアピールする機会を、『The Almighty』は提供してくれた。



1. The Calling
漢らしいヒロイズムが漂うオープニング・トラック。ヴォーカルが交代したことにより、エピックメタルとしての完成度が格段に向上している。
2. The Search
3. Eternal Race
重厚感が増したリフが楽曲の説得力を格段に向上させていることは明白。シリアスな緊張感も漂っている。
4. Godhall
漢らしさと哀愁を発散させながらミドル・テンポで行進していく名曲。らしいエピックメタルのファンには確実に響く内容を持っている。ヒロイックなそのサウンドからは戦士的なロマンティシズムをも感じさせる。
5. Wanderer
ネオクラシカル風なギターに導かれる楽曲。ネオクラシカルなギターフレーズは多用しすぎるとエピックメタルの魅力を減退させることになる。
6. Return To The Fatherland
7. Last Journey
8. Beyond
9. Symit
哀愁漂うアコースティック・バラード。雰囲気は非常に良い。漢らしいヴォーカルが色気をも醸し出す。
10. Godhall (Accoustic Version)


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The Temple of Theil



Country: Italy
Type: Full-length
Release: 1999
Reviews: 75%
Genre: Epic Power Metal


イタリアのエピック・パワー・メタル、ヘイムダールの1999年発表の2nd。


ヘイムダールの第2作『The Temple Of Thiel』は日本で国内盤が発売された数少ないエピックメタル作品だが、問題は品質を度外視してレーベル側が叩き売り付けたということである。前作『Load of the Sky』(1998)に関しても我々は同じ意見を述べることが可能であり、成功した分野に土足で踏み入り、売り上げが好調なバンドを除いて次第に切り捨てていくという会社の方針には問題がある。当然の如く、会社が金銭的に経営困難に陥れば作品自体発表できる機会を失うが、粗悪な商品を発売するのと個人が輸入品で選別するのとでは意見が分かれる。我々はエピックメタルという分野がヘイムダールのような未完成のバンドばかりではないことを明確にしたいし、国内の会社は作品を良く視聴して選別しているのか疑問である。
しかし、音楽作品がCDケースに収まった商品として発売されている時代である以上、正しい選択は行われないものと仮定するべきなのかも知れない。購入の際における商品の選別は各個人で行えば良いことである。別にヘヴィメタルの良作を探すために、国内に視野を留めておく必要性はない。


『METAL EPIC』誌より抜粋:

本作は前作『Load of the Sky』の延長線上にあるコンセプチュアルなエピックメタル作品である。コンセプトのベースは今作でも主に北欧神話であり、叙事詩的なヘヴィメタルという方向性を一貫して貫いている点、ヘイムダールは素晴らしい。ヘイムダールのシリアスかつヒロイックな世界観はまさにエピックメタルの基本形を模倣しており、メロディック・パワーメタル的な作風ではあるが、自身のエピックメタルに昇華していこうと努力した痕跡が見受けられる。楽曲の要所に配置されたシンフォニックなパートからは勇壮な雰囲気が存分に醸し出されている。哀愁に満ちたドラマティックなサウンドを作ることにおいて、ヘイムダールの本作での仕事はエピックメタルファンからの称賛の対象となるであろう。最も前作で痛烈な非難の対象となったヴァーカルはそのままだが、重厚なクワイアがその脆さをカヴァーしている点に関しても、我々は上手くまとめ上げたと言わざるを得ない。今後、独自の世界観を極めていけばヘイムダールはエピックメタル・シーンにとって重要なバンドとなる。



1. Prelude : The Messenger
2. Follow The Signs
ファンタジックなキーボードと疾走感がヒロイックな世界観を構築。メロディの質も良く、クワイアは更に高揚感を劇的に煽る。中間部に静かなパートを導入するなどエピカルな楽曲を作ることに対して妥協がない。
3. Secrets of Time
4. The Oath
5. Fall in Tears
6. The Temple of Theil
タイトル・トラック。漢らしい世界観が貫かれるエピックメタルらしい名曲である。随所で荘厳なクワイアを使用するなど成長が顕著。哀愁に満ちたパートの導入もドラマティックさを醸し出している。
7. Symphony of Twilight
8. Spirits of Skyward
装飾が豪勢な楽曲。メロディアスなツインリードが魅力的だが、大仰なキーボードにも光るものがある。
9. Scream of Revenge
女性ヴォーカルの導入が楽曲の神秘性を高めている。哀愁を誘うメロディがヘイムダールの個性を強調する。
10. Then Night Will Fall
ピアノによるバラード。前作収録のバラードより練られている。
11. The Song of Sidgar And Iselin
12. Finale


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ロード・オブ・ザ・スカイ



Country: Italy
Type: Full-length
Release: 1998
Reviews: 80%
Genre: Epic Power Metal


イタリアのエピック・パワー・メタル、ヘイムダールの1998年発表の1st。


90年代後半のエピックメタル・シーンは闇雲に作品が数多く発表されていた。イタリアのラプソディーの成功がこれらに拍車をかけたことは事実だが、欧州ではエピカルな作風のヘヴィメタル作品が大量に制作された。こういった現象は容易に予想できた範囲であり、例えば60年代の映画『荒野の用心棒』のヒットに乗じてマカロニ・ウエスタンがおよそ600本も撮られたように、「売れれたところに群がる」という法則はどこでも通用するようだ。
イタリアのヘイムダールもそうしたバンドの一つであり、第1作『Load of the Sky』ではラプソディー影響下のシンフォニックなエピックメタルを披露している。北欧神話の神から拝借した勇壮なバンド名に加え、コンセプチュアルな内容、高いドラマ性が生む高揚感が魅力の本作は、オリジナルの摸作品が決して粗悪品ではない事実を証明している。問題は薄っぺらいヴォーカルだが、熱心なイタリアン・メタルのファンならばこの程度は許容範囲内であろう。
今後も我々にとって、エピックメタルが大量に世に送り出された90年代後半は興味の対象になるが、果たしてその時に登場してきたバンドが現在一体いくつ残っているのか、考えてみるだけでも恐ろしい結論が浮かび上がる。これはエピックメタルの研究から得た教訓だが、作品を発表するよりもバンドを継続させていく方が難しいのは、紛れもない事実である。



1. Galvor
2. Canticle of Heimdall
ネオクラシカルなギターとシンフォニックな音像が勇壮な雰囲気を醸し出す。しかしヴォーカルが入ってきた瞬間、壮絶な肩透かしを食らうことになる。
3. Lord of the Sky
エピカルなクワイアに導かれるタイトル・トラック。イントロ部分はエピックメタルらしいシリアスなドラマ性に満ちている。本作では群を抜いて完成度が高く、ヘイムダールの代表曲に成り得る名曲である。
4. Bifrost
"ビフロスト"とはアスガルドへと通じる虹の橋である。ヒロイックなギターメロディが印象に残る。
5. The Island of Ancient Stone
SEから始まる。ドラマティックな旋律を多用したエピカルな楽曲であり、特にギターメロディは大いに高揚感を得ることができる。緩急のつけ方も上手い。
6. Under the Silent Moon
アコースティカルな小曲。コンセプチュアルな作風がドラマ性を高めていく様には非常に好感が持てる。
7. Fall of the Bridge
勇壮な雰囲気と重厚なクワイアがエピカルさを発散。楽曲の盛り上げ方は非常にヒロイック。
8. Warriors of Many Ages Past
9. The Challenge
10. Sunset
中世の雰囲気が漂うバラード。我々は歌の上手さなどはあまり評価しないが、これは問題であろう。
11. Epilogue


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