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Epic Metal; Review Fan Site.
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Introduction

Robert_E_Howard

「エピック・メタルとは、叙事詩的なヘヴィメタルの総称であり、主に大仰かつ劇的でヒロイックな音楽性を示す言葉である」 [More stats] 

 ──Cosman Bradley


◆新着情報 News Topics
[Reviews]
VALKYRIE 「Deeds of Prowess」
WRATHBLADE 「Into the Netherworld's Realm」
VIRGIN STEELE 「Nocturnes of Hellfire & Damnation」
[Release]
Battleroar 「Codex Epicus」
Cirith Ungol 「King Of The Dead」
Manilla Road 「To Kill a King」

─METAL EPIC─



Cirith_Ungol.jpg

『METAL EPIC』はエピック・メタルを追求する日本最大の専門サイトです。(レビュー数 240作品)
"METAL EPIC" is Japan's largest site dedicated to the quest epic metal.


叙事詩的なヘヴィメタルを中心に作品の紹介、考察を行っています。
Introduction of work around the epic heavy metal, we are discussion.


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The Lord Weird Slough Feg.


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 2019年、90年代から活動を続けるアメリカ・ペンシルベニア州出身のエピック・メタル・バンド、スルー・フェグ(Slough Feg)が改名。ザ・ロード・ウィアード・スルー・フェグ(The Lord Weird Slough Feg)という新たなバンド名は、彼らが以前に使用していたもの。
 バンドは、第5作『Atavism』(2005)の時にスルー・フェグへと改名。その後、第9作『Digital Resistance』(2014)の時まで、このバンド名をアルバムに使用し続けていた。
 今回、バンドの中心人物、マイク・スカルジ(Mike Scalzi)は、新作の発表に合わせて原点回帰を狙ったようだ。2019年6月にイタリアの「Cruz del Sur Music」から発表予定の新作は、既に『New Organon』というタイトルに決定している。


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Metal Fashion Interview

volume 2. 20 May: 2019

 以前にMETAL EPIC編集部がSNSを通じて出会ったHR/HMファンのTさん(20代後半・男性・フリーター)に対して、今のメタル・ファッションに関してインタビューを行った時の様子(前回の続きから…)。


大橋:話題を戻しますが、今はヴィンテージバンドTシャツのコレクターが多いようです。それについてはどう思いますか?
Tさん:別に良いんじゃないの。勝手に集めてれば。
大橋:ヴィンテージバンドTシャツのコレクターが増えたことで、そういった品物が価格高騰してきた感じもあります。それについてはどう思いますか?
Tさん:別に何とも。
大橋:TさんはヤフオクでヴィンテージバンドTシャツを高値で売ったという話を聞きましたが、それは品物の価格が高騰したことによる影響だと思います。実際のところ、Tシャツの価格高騰でその恩恵を受けられたように感じますが?
Tさん:そういえばそうだね。(ヴィンテージバンドTシャツを)ヤフオクに出した時は、次から次へと入札があって、一気に軽く1万円を超えたんでビックリした。あと何度も質問で襟や裾、首回りがダブルかシングルか聞かれた記憶が。
大橋:ヴィンテージバンドTシャツのコレクターたちの間では、一般的にシングルステッチが本物らしいです。そして、ダブルステッチのバンドTシャツは最近のものや偽物らしいです。コレクターだけに限った話ではないですが、ヴィンテージ・ファッションに詳しい人は、シングルステッチかどうかで必ず判断するそうです。
Tさん:そうなんだ。同じ質問ばっかりでしつこいと思ったよ。血眼になってヴィンテージバンドTシャツを探してるのかな。
大橋:ヴィンテージバンドTシャツを集めている人たちにとっては、それが絶対に欲しいという瞬間があるのだと思います。オークションサイトなどでは、それを見逃すと二度と手に入らないこともありますので。
Tさん:ヴィンテージバンドTシャツを集めている人?コレクター?たちにとっては、Tシャツそのものの価値よりも、それが高値で取引されてるっていう方が大事なんだと思う。
大橋:バンドTシャツが安ければ誰も集めないということですか?
Tさん:違う、そうじゃない。ヴィンテージバンドTシャツのコレクターのような人は、もうバンドの音楽とか品物のデザインとかはどうでも良くなってる。ヴィンテージで(値段が)高いバンドTシャツがあるから、だから買う、集めるっていうこと。
大橋:そうなんですか?
Tさん:いや分からないけどさ。高ければ何でも良いんじゃないの?
大橋:バンドTシャツの価格=(イコール)価値ということですか。商品の値段は、それの普遍的な価値を測るためには、最も分かりやすいものだと思いますが。確かにバンドTシャツが安ければ、それに魅力を感じる人も少ないでしょう。
Tさん:安かったらゴミみたいに扱うんでしょ。高くても同じか。メルカリとか酷い。
大橋:メルカリだと高額な品物でも酷い状態が多いということですか?つまり、今のヴィンテージバンドTシャツブームが起こった背景には、個人で所有していたTシャツが急に高値で売れ始めたという実態があるのでしょうか?
Tさん:きっかけね。
大橋:今のヴィンテージバンドTシャツのコレクターたちは、以前に、いきなりコレクションしていた、または持っていたTシャツが売れて、一気に火がついたという感じでしょうか?バンドTシャツが高値で売れたことで、それを集めるきっかけになったという感じですか?
Tさん:そう。高ければ何でも良い。安いものを集めたって、何の意味もないでしょ。
大橋:そういう人たちも、最初はバンドが好きでグッズやTシャツを買っていたのではないでしょうか?
Tさん:だから分からないって。好きな人もいるし、転売目的でヴィンテージのバンドTシャツを買ってる人もいるんじゃないの?
大橋:値段が高いだけに良いビジネスですね。
Tさん:それこそ若い時に1000円以下で買ったTシャツが数万円で売れたら面白いよね。
大橋:やはりヴィンテージバンドTシャツは、高値で売れるから買うというのが基本なのでしょうか?
Tさん:それは集めてる人に聞いて。
大橋:分かりました。最後に今のヘヴィメタル・ファッションに対して何か言って貰えますか?
Tさん:好きにしろ!
大橋:有難う御座います。好きな感じでファッションをしろという意味ですか?
Tさん:そうだね。
大橋:更に今のヴィンテージバンドTシャツブームに対して何か言って貰えますか?
Tさん:今のヴィンテージじゃなきゃバンドTシャツじゃない、本物じゃないっていう風潮?クソくらえ。クソが。
大橋:それは着ている人が本物じゃない、偽物だという意味ですか?
Tさん:人に本物とか偽物とかないでしょ。誰が判断してるんだよ。僕一般人なんで。
大橋:本日はインタビューにご協力頂き有難う御座いました。


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Metal Fashion Interview

volume 1. 20 May: 2019

 以前にMETAL EPIC編集部がSNSを通じて出会ったHR/HMファンのTさん(20代後半・男性・フリーター)に対して、今のメタル・ファッションに関してインタビューを行った時の様子。


大橋:今日は宜しくお願いします。
Tさん:お願いします。
大橋:普段はどんな音楽(ヘヴィメタル)を聴きますか?
Tさん:メガデスとかスレイヤー、メタリカとかですかね。
大橋:スラッシュ・メタル系ですか?
Tさん:そうです。
大橋:他に聴くジャンルはありますか?
Tさん:デス系とか。ビトウィーン・ザ・ベリード・アンド・ミー(Bwtween the Buried and Me)とかペルセフォネ(Persefone)なんか好きです。
大橋:デスの中でもプログレ系ですか?
Tさん:そうですね。
大橋:話題を変えますが、ヘヴィメタル系バンドTシャツは持っていますか?
Tさん:持っていますよ。
大橋:どういったバンドのTシャツを持っていますか?
Tさん:メガデスとかメタリカのTシャツですね。あとアイアン・メイデンとかも持ってます。ガンズ・アンド・ローゼズとかよく分からないバンドのやつも。
大橋:マニアックなバンドのTシャツということですか?
Tさん:ネットとか古着屋でデザインだけ見て買ったやつですね。
大橋:知っているバンドよりもデザインでTシャツを買う感じですか?
Tさん:そうです。
大橋:地元にバンドTシャツを売っている店は多くありますか?
Tさん:殆ど無いです。古着屋で見つけられたらラッキー程度です。だから良いと思ったものは直ぐに買いますね。
大橋:ヴィンテージのバンドTシャツは持っていますか?
Tさん:前は持っていました。
大橋:どうしたんですか?
Tさん:お金が欲しかったんで売りましたね。
大橋:どんなヴィンテージバンドTシャツを持っていましたか?
Tさん:メガデスとかメタリカ、スレイヤーとかデス系です。
大橋:どのくらいの年代のヴィンテージバンドTシャツを持っていましたか?
Tさん:80年代のものが少なくて、殆ど90年代くらいでした。
大橋:高く売れましたか?
Tさん:そうですね。Tシャツ一枚で軽く1万円は超えてました。売れるのが良かったんで全て売りました。
大橋:良かったというのは?
Tさん:直ぐに売れたんで楽しくなった感じですね。
大橋:どこで売りましたか?
Tさん:ヤフオクです。
大橋:やっぱりヤフオクだと売れますか?
Tさん:直ぐに売れましたね。
大橋:売る時に勿体無いと思わなかったですか?
Tさん:だって一枚で1万円以上でしょ。普通売る。
大橋:そういったヴィンテージバンドTシャツはどこで買ったものですか?
Tさん:殆ど覚えてないです。確か地元の古着屋で子供の時でしたね。安くて800円くらいでした。
大橋:800円くらいで買ったヴィンテージバンドTシャツが幾らくらいになりましたか?
Tさん:最初に言ったけど1万円以上。本気で驚いた。
大橋:今はヴィンテージバンドTシャツが人気で高値で売れやすいです。そういう環境に対してどう思いますか?
Tさん:はっきり言っていいですか?
大橋:大丈夫です。
Tさん:クソだと思いますね。
大橋:どうしてそう思いますか?
Tさん:だって(ヴィンテージ)Tシャツ一枚で1万円くらいでしょ。普通買えないわ。
大橋:お金があったら買いますか?
Tさん:いや分からない。好きなバンドで絶対欲しいなら買うと思う。一枚数万円ってクロムハーツかよ。
大橋:シルバーアクセサリーが好きなんですか?
Tさん:好きです。ヘヴィメタル・ファッションでは絶対使いますね。
大橋:使っているシルバー(アクセサリー)は高価なものですか?
Tさん:いや。ノーブランドのやつです。たまにブランド品も使います。
大橋:やっぱりメタル・ファッションとシルバーは一緒に使いますか?
Tさん:そうですね。シルバーはロックとかメタルには欠かせない感じ。スカルとか。
大橋:分かります。スカルリング、クロスモチーフ、ゴシック・パンク系はメタルに欠かせないと思います。
Tさん:バンドTシャツよりもシルバーの方が持ってますね。

>>次回に続く...


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We Can Not Buy.


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デザイナーズ・ブランド並に高額なバンドTシャツたち
 バンドTシャツ一枚の値段が1~5万円程度の時代になった。珍しいものは一枚8~10万円くらい。70~80年代頃のバンドTシャツが特に高く、90年代頃のものでも、販売価格が1万円を下回ることは少なかった。
 近年、"バンドTシャツコレクター"という言葉が浸透し、度々ニュースサイト内にインタビュー記事が掲載された。インタビューに答える青年たちは、自らが所有しているバンドTシャツの数、それがどれ程の価値を持っているか、などを熱心に語った。
 数十年前、最初に買った時は、数千円だったバンドTシャツ。今では価値が約10倍にまで跳ね上がり、一枚8~10万円くらいだという。
 コレクターたちは、「ヴィンテージバンドTシャツ」には、独自の見分け方があると語った。
「襟や裾、首回りがシングルステッチになってるんですよね」
 "シングルステッチ"という言葉を痛い程耳にした。"ダブルステッチ"は全て偽物。
 ヴィンテージでもヨーロッパ製にダブルステッチのものはあるが、大体がシングルステッチらしい。つまり、"シングルステッチ"以外は全て偽物。
 偽物のバンドTシャツ──具体的には、その価値が1000円以下のものを指した。これはブート品、タイ製、インドネシア製、中国製のバンドTシャツのことだった。
 一般的に、偽物のバンドTシャツを着ていると、その手の詳しい人間たちから痛い視線を浴びることとなった。
 今の"バンドTシャツコレクター"たちにとって、「ヴィンテージバンドTシャツ」を所有していることは重要。これは社会人がブランド品を身に着け、それをステータスとするようなものだった。
 いつしか、「ロックは貧乏人の音楽」という言葉は忘れ去られ、そのファッションまでもが、高尚なブランド志向によって歪められてしまった。ロック・キッズ/ヘヴィ・メタル・キッズたちは、容易に"一流のファン層"への仲間入りはできない。


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 日本では、ハロウィン、ガンマ・レイ、アングラ、ストラトヴァリウスなどのメロディック・パワー・メタルが高い人気を集めている。更に"メロスピ"や"クサメタル"という造語まで浸透している通り、こういったジャンルが馴染み深いことは事実である。
 その背景には、日本人メタラーがメロディック系のロックが好きだという部分がある。例えば、クイーンなども日本では特に人気が高い。日本人はメロディアスなヴォーカルやサウンドに惹かれるのである。
 しかし、殆の洋楽に言えることだが、日本人が本来の英語の歌詞やリズム感を理解するためには時間が掛かる。実際のところ、一瞬だけ耳にして、英語の音楽を理解することは困難である。
 これがメロディの場合は、結果も大きく異なってくる。単純なメロディに深い意味やキーワードなどはないため、"個人の好み"だけでそれを判断することができる。そうして好きな音楽や楽曲を見つけるのだ。
 ヘヴィメタルの場合は、ギターという楽器がサウンドの中心になっている音楽である。印象的なギター・リフやメロディだけで楽曲の良し悪しを判断することは簡単だ。
 また、数多くの日本人は仕事が忙しく、歌詞カードを見ている時間も少ない。メロディだけで楽曲を判断することは合理的である。
 一方、単純に個人の好き嫌いで楽曲を判断する場合、メロディは大きな要素となってくる。余計な情報は要らない。耳や体でそれを感じるだけだ。
 日本人は、そういう自然体の感性でヘヴィメタルを聴いている。だからこそ、メロディアスなヘヴィメタルが印象に残りやすいのである。シンプルなリフも良いが、メロディアスなフレーズはリピートしたくなる。

Infinite



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The Up The Hammers XIV!!


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ギリシャ最大のエピック・メタル祭
 2019年3月15日~16日にギリシャのアテネで開催されたアンダーグラウンド・エピック・メタル・フェスティバル──「Up The Hammers XIV」。
 参加バンドは、エターナル・チャンピオン(ETERNAL CHAMPION)、アイアン・エンジェル(IRON ANGEL)、エア・ライド(AIR RAID)、ブローカス・ヘルム(BROCAS HELM)、ソルスティス(SOLSTICE)、オールド・シーズン(OLD SEASON)、ゲートキーパー(GATEKEEPER)など。この豪華なラインナップを見ただけでも、ファンには鳥肌モノだった。
 また、2019年3月14日のウォーム・アップ・ショーでは、ダーク・クォテラー(DARK QUARTER)、リフレクション(REFLECTION)、メガ・コロッサス(MEGA COLOSSUS)などのバンドが登場。終始、熱狂的なエピック・メタルのファンたちを満足させる大規模なフェスティバルとなった。
 この「Up The Hammers/U.T.H.」は、2006年頃にスタートしたものであり、ギリシャにおけるエピック・メタルの盛り上がりを体験するための場だった。過去のフェスティバルには、有名なエピック・メタル・バンドが殆ど登場しており、世界各地のファンたちの間でも話題となった。
 そのラインナップには、マニラ・ロード(MANILLA ROAD)、オーメン(OMEN)、ラースブレイド(WRATHBLADE)、アラヤン・パス(ARRAYAN PATH)、セイクリッド・ブラッド(SACRED BLOOD)、セイクリッド・スティール(SACRED STEEL)、クラッシュ(CRUSH)、アトランティアン・コデックス(ATLANTEAN KODEX)、ホーリー・マーター(HOLY MARTYR)、エトルスグレイヴ(ETRUS GRAVE)、アッセディウム(ASSEDIUM)、ダーク・ナイトメア(DARK NIGHTMARE)、スクリーマー(SCREAMER)、レイジング・ストーム(RAGING STORM)などのバンドが含まれていた。
 ギリシャという特別な土地で、アンダーグラウンド・シーンのエピック・メタル・バンドが一斉に参加するというこの大規模なフェスティバルは、非常に貴重なものだった。「Up The Hammers」に参加して演奏したバンドたちは、本物のエピック・メタル・バンドの仲間入りを果たし、ミュージシャンやファンたちからも称賛された。


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DARK_NIGHTMARE_2nd.jpg

Country: Greece
Type: Full-length
Release: 2012
Reviews: 85%
Genre: Epic Heavy Metal


ギリシャのグレヴェナ出身のエピック・ヘヴィ・メタル、ダーク・ナイトメアの2012年発表の2nd。


2000年代後半、数多くのエピック・メタル・バンドがNWOMEMのムーブメントに乗ってデビューを果たした。南マケドニア・グレヴェナ出身のダーク・ナイトメアに限って言えば、完全にその勢いだけでデビューを飾れたという訳ではなかった。本格的にデビューする以前、バンドは、既に4本のデモ・テープを完成させていた。

2012年、ダーク・ナイトメアは、ギリシャの「Iron on Iron Records」から第2作『Beneath the Veils of Winter』を発表した。第1作『The Human Liberty』(2009)は、世界各地のエピック・メタル・ファンたちから高評価を獲得し、新作への期待も高まっていた。

その頃、ダーク・ナイトメアは、ギリシャのアンダーグラウンド・ヘヴィメタル・フェスティバル「Up The Hammers Festival」に参加し、エピック・メタル・シーンの重鎮たちと共演した。そこでマニラ・ロード、ブローカス・ヘルム、ドゥームソード、エトルスグレイヴなどの偉大なバンドたちと出会った。

かくして、大きな経験値を積んだダーク・ナイトメアの『Beneath the Veils of Winter』は、前作『The Human Liberty』よりも妥協が少ない内容となった。一つの作品や世界観を作り上げる能力は、明らかに他のアンダーグラウンド・バンドたちよりも勝っていた。また、本作では、アルバムのバンド・ロゴをAlice Raftaki、アートワークをKostas Theoharisが描いた。

全体的にメロディアスになった『Beneath the Veils of Winter』は、ダーク・ナイトメアというバンドが、エピック・メタル原理主義であることを強調していた。混じり気のないドラマティックなサウンドの基盤には、アイアン・メイデンやマニラ・ロードなどからの影響が根強かった。そして、バンド最大の持ち味である楽曲のクオリティの高さも、前作とは比較にならない程のものだった。

当然のように、ダーク・ナイトメアは、アンダーグラウンド・シーンの実力派エピック・メタル・バンドとして、ミュージシャンやファンたちからも認められていった。"Greek Epic Heavy Metal Kings"というのが、当時のダーク・ナイトメアの異名だった。




1. The Batllefield Caliing My Name
2. Beneath the Veils of Winter
3. Are We Free?
4. Living a Lie
5. The Art of Dreaming
6. Sometimes
7. Tears
8. The Voyage
9. The Wizard (Uriah Heep cover)


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Dark_Nightmare_1st.jpg

Country: Greece
Type: Full-length
Release: 2009
Reviews: 87%
Genre: Epic Heavy Metal


ギリシャのグレヴェナ出身のエピック・ヘヴィ・メタル、ダーク・ナイトメアの2009年発表の1st。




1999年、ギリシャで結成された南マケドニア・グレヴェナ出身のダーク・ナイトメアは、音楽性のベースにアイアン・メイデンやマニラ・ロードなどを選択したバンドだった。
2001年、バンドは、デモ第1作『Dark Nightmare』を発表。ヨーロッパのアンダーグラウンド・シーンにその姿を現した。
その後、バンドは、デモ第2作『Earth in Danger』(2003)、デモ第3作『The Blood Land』(2004)を発表。
2007年、スプリット盤『Serpents of the Night』を完成させ、ようやくデビューのチャンスを掴んだ。
2009年、ダーク・ナイトメアは、ギリシャで最も有名なカルト・ヘヴィ・メタルのレーベルである「Eat Metal Records」から、第1作『The Human Liberty』を発表。地中海諸国がエピック・メタルのムーブメント(NWOMEM)で盛り上がる中、バンドの新作は、ファンたちから高い評価を得た。



この『The Human Liberty』は、80~90年代頃のエピック・メタル・サウンドがベースとなった作品であり、そのクオリティは非常に高いものだった。確かに、ダーク・ナイトメアは、アイアン・メイデンからの影響が強いアンダーグラウンド・バンドだったが、明らかに"エピック・メタルの始祖"たちの存在を大きく捉えていた。
本作には、ドラマ性が高いギター・ワークを中心に、エピックで勇壮なメロディが満載されていた。バンドが楽曲の中で描いたのは、古代の神話・伝説の他、叙事詩的な戦争であり、そこにはヒロイックなサウンドが必要不可欠だった。
エピック・メタル原理主義を掲げる他のアンダーグラウンド・シーンのバンドたちのように、ダーク・ナイトメアのサウンドも極めてクラシックなものだった。バンドのサウンドは、ギターを中心としたフック満載のエピック・ヘヴィ・メタルだったが、そこにはエピック・ドゥーム的な質感も加わっていた。
結果的に、ダーク・ナイトメアの『The Human Liberty』は、大仰かつドラマ性の高い作品となった。それはアンダーグラウンド・シーンのエピック・メタル・ファンたちが、ずっと昔から期待していたサウンドだった。特にマニラ・ロードやソルスティスなどのファンたちは、ダーク・ナイトメアの強烈な存在感を無視することはできなかった。



1. Harmony of the Universe
2. Invaders
3. Hawks of War
4. Blood Land
5. World of Illusions
6. Brotherhood of Money
7. Don't Give Up
8. Dragonlakes
9. Obsessions
10. Planked Soul of Sorrow


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The Most Watched Epic Metal Band.



 カナダ出身のエピック・ヘヴィ・メタル、ゲートキーパー(Gatekeeper)のEP『Grey Maiden』(2019)がイタリアの「Cruz del Sur Music」から発売中。初期はエピック・ドゥーム・メタル風のサウンドだったが、近年では完全にエピック・メタル原理主義的なスタイルとなっている。
 第1作『East of Sun』(2018)とEP『Grey Maiden』は、既に世界各地のエピック・メタル・ファンから非常に高い評価を獲得。エターナル・チャンピオン(Eternal Champion)と並び、ゲートキーパーは、今後のエピック・メタル・シーンを引っ張っていく若手実力派バンドとして注目を集めている。

Grey Maiden




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